九州・沖縄フォトセミナー ヌード撮影会 九重ハイランドホテル 2004年8月29日(日曜日) << 審査結果 ・ 作品紹介 >> |
木村恵一先生がコンテストの審査を行いました。応募点数(273点)。 |
木村恵一先生の総評 皆さま、こんにちは。楽しいひと時でした。楽しいと言っても台風襲来で風雲急をつげたとんでもない天気になりましたので、秋の九重高原でのアウトドアの中でのヌード撮影は出来ませんでした。そのために撮影の難しいインドアでの開催となり、自然光で撮るか、人口光つまりフラッシュを使用(またはライト)を使用して撮るかということになります。 ヌード撮影の場合は、特に光の使い方が大事になります。それは、人工光でカメラ側からストロボをあててしまうと、肌のディテールなどは綺麗にでますが、雰囲気そのものを醸しだすことは難しくなります。むしろ、悪条件の中で自然光を利用して撮影した写真の中から、結果的に優れた作品が生まれています。その時の状況は、自然光と言っても薄暗い条件の悪い中でまた、混み合った中での撮影でしたので、ゆっくり三脚を立てている暇もありませんでした。それだけに相当な技術と感性が要求されます。上位の写真を拝見すると、相当撮りなれているベテランの方ではないかと思います。そういう方々が撮った写真は、自然光を徹底的に上手に利用し、さらに静かな中で雰囲気を盛り上げて撮られています。
上位の3枚は、それぞれ狙い方が違うかもしれませんが、自然の光を上手に利用するという点と、完璧なフレミングをしているという共通点があります。もちらん、技術的には極めているということで、3枚が上位に入りました。
準特選の3枚は、技術的には優れていますが、もう少し細かいところに気を使えば上位にいけた作品です。 全体的には、北九州支部はヌード撮影の経験が深いせいか、また指導者が良いせいか、作品づくりが非常にうまいのでびっくりしました。条件の良いところでは、バックでとの兼合いで変化のついた作品が多くなるのですが、これだけの悪い条件の中で、これだけの作品が作れるということは、大変ヌード撮影にたけています。支部の中では、北九州支部は、かなり抜きんでた技術と表現力をもっていると思って拝見しました。また、お会いできるのを楽しみにしています。ありがとうございました。 |
賞 |
作品画題 |
作者氏名 |
住所 |
賞 |
推 薦 |
プロフィール |
垣上 尚人 |
北九州市小倉南区 |
キヤノン EOS−1V BODY 1台 エクタクローム E100VS 20本 |
特 選 |
ある時 |
永友 義夫 |
北九州市八幡東区 |
キヤノン EOSKiss5 BODY 1台 コダック ロゴ入りジャンバー |
夢想 |
香川 良海 |
大分県日田市 |
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準特選 |
プライベートタイム |
池田 洋子 |
北九州市若松区 |
キヤノン PowerShot A70 1台 コダック クーラーバック
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水浴 |
那須 昭典 |
北九州市門司区 |
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女 |
臼本 豊 |
下関市 |
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入選 |
光の中で |
橋本 倍旺 |
北九州市小倉北区 |
キヤノン CCボディーケース エクタクローム E100VS 2本
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熱視 |
安藤 弘幸 |
北九州市小倉北区 |
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見つめる |
松村 寛 |
嘉穂郡稲築町 |
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はじらい |
江田 正英 |
大分県日田市 |
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フォルム |
千代田 剛 |
飯塚市 |
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高原の朝 |
木下 隆志 |
北九州市小倉北区 |
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期待と不安 |
勝田 泰夫 |
北九州市小倉北区 |
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ポーズ |
大島 俊子 |
北九州市戸畑区 |
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水の精 |
植松 佳春 |
北九州市八幡東区 |
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水を浴びる女 |
林 博 |
北九州市小倉北区 |
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佳作 |
露天風呂の女 |
中浦 雄司 |
北九州市小倉南区 |
キヤノン CCレフ板 エクタクローム E100VS 1本
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美線 |
清田 喜代美 |
熊本県菊池郡 |
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ヒップライン |
山田 康子 |
下関市 |
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憩い |
西邑 伊三郎 |
日田市 |
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大地の歌 |
今石 貞夫 |
北九州市八幡東区 |
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風 |
早野 正也 |
中間市 |
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眸 |
伊木 松代 |
北九州市若松区 |
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光と影 |
宗 昌博 |
北九州市小倉南区 |
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赤い風 |
河上 平八 |
北九州市戸畑区 |
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窓辺 |
益戸 泰蔵 |
北九州市若松区 |
推 薦
プロフィール 垣上 尚人 |
推薦の方の写真は、湯船の中でちょっと浮かんだ感じを上半身だけアップにし、これをデジタル撮影からモノクロ変換してプリントしています。 現在では20Dというモノクロ変換モードのできるカメラもありますが、モノクロモードのない10Dで、これだけのモノクロームの質のプリントをだすことは、中々の技術を要します。それを静かな光の中で丁寧なプリント仕上げで雰囲気を上手にだしています。 フレミングも完璧で、相当ベテランな方です。この写真は文句なく、最初の審査から残りまして、とうとう最後まで私の手から離れることはなかった作品です。 |
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特 選
ある時 永友義夫 |
この作品は、浴槽の淵に寝転がって、バックに雨の日の九重高原が広がっています。非常に条件の悪い中で、それを感じさせません。静かな中で自然とともに横たわる体の綺麗な線を片光線で省略しながら、大変きれいなフォルムを見せています。これはEOS1で撮影していますが、実に露出が難しかったのではと感じます。 プログラムオートで撮っていますが、たぶんマイナス補正をして撮影していることと思います。ほんの少しでも微妙に明るくしてしまうと、トーン出すぎて、つまらない写真になります。光の使い方は、太陽がカンカンと照っている日だけではなく、曇りの日や雨の日の弱い光を柔らかく利用することも非常に大事な条件となります |
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夢想 香川良海 |
ベールをかぶった女性ですが、アウトドアかインドアかが分かりません。顔を出さないで、薄いベールの向こう側に、西洋絵画のルノワールを思わせるような大変柔らかいタッチの調子の作品に仕上がっています。こういう写真は、1950年代のモノクローム時代に随分流行したことがありますが、今こういう時代になって、こういう写真を見ますと逆に新鮮に見えます。とっても確りした視点でピントを浅くして、ある種のボケかも知れませんが、逆にそれを利用して柔らかく体を上手に表現しています。 |
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準特選
プライベートタイム 池田洋子 |
プライベートタイムも自然光ですが、街灯の光を上手に利用しています。これも露出を少しアンダー気味に設定していますが、難しい光です。 でも、この難しい光を克服したときに、室内でのヌード写真の完成度が高まります。光の使い方が凄く良く、静かな表情とさり気ないポーズが写真を引き立てています。 |
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水浴 那須昭典 |
水浴という写真は、逆に見ていました。実は逆に見た方が良いと思います。作者には大変申し訳ないのですが、逆のまま審査してしまいました。上から撮影したものですが、フレミングの中で足の処理の仕方が少し気になります。風呂に入っている仰角の中でのヌードも、とても珍しいアイディアで、横からの自然光もとても綺麗にでており、中々良い作品ですが、もう少し画面整理がうまくできると良かったと思います。 |
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女 臼本豊 |
シャワーを浴びている写真は、動きをどのように撮るか。また、水滴などをどう表現するか、随分難しいものです。逆に言えば、その水滴をしっかり出すためには、例えばストロボで早い閃光時間を利用して水滴を止めるということもあるのですが、ここでは、静かに一人シャワーを浴びているところを、頬に光っている水滴と流れる水とで、逆に動きを感じる作品として表現しています。ポーズをつけて、スナップ的な写真の撮り方の中で上手に撮影がされています。 |
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